【 ここからメインエリア 】

ヒロとやんばるの空と海

-戦後独立国だった頃の明るいOKINAWA-

【第1話】(5)どこの子かネ

※閑話休題
ふるさとの屋我地島を離れて60年近く、東アジアの習慣でいうと歴史が1回転しましたね。沖縄を離れて首都圏住まい50年、若いと思っていたぼくも、既に還暦どころか70歳の堂々たる前期高齢者になってしまったことを実感させられます。最近では、学生の頃の仲間や仕事上の同輩や先輩が、あるいは病気などで連絡が取れなくなり、亡くなっていっています。
時代は変わり、日本国やその国民、さらに沖縄の人たちも大きく変わってきました。この物語は、沖縄の昭和時代とでも言うべき米軍占領時の琉球国時代の子供の目線からの戦争前から戦後の貧しいが、精神的には豊かな田舎の子供の世界の再現を目指しています。

 さて、食事は終わりました。一家中でこれからお出かけです。
正月なので一行の様子もふだんとは全く違います。

まず、ヒロたちは運動靴とお母が縫ってくれた新しい洋服。お父はというと茶色のピカピカに磨いた革靴を履き、お母もネエネエ(姉)もいちばん上等の洋服を着ています。
みんな暮れに1軒だけの床屋に行き、頭も顔もすっきりしています。ふだんの汚れたよれよれの服や裸足姿とは、見違えるような新しい晴れ着姿です。

行く先は、おじいのお家です。みんな揃って、ご先祖の名前札が立てられているグァンス(仏壇)に手を合わせるためのアイサツまわりです。というのはヒロの家は、仏壇がない分家なので、ムートウ屋(本家)に行くのです。

 毎年のこと、ニイニイ(兄)とヒロそれにユキの3人の男の子組が、お父とお父(つまりお祖父さん)の実家のある前垣という字に歩いてまわり、ネエネエ(姉)はお母といっしょに女組みとして、お母の実家のある運天原に向かいます。

ヒロの住んでいるスムディの集落からはいずれの家も遠いので、朝早く出かけて、夜遅くまでかけて親戚回りをするのがしきたりです。


住☆リフォームねっと (2011年7月 7日 16:06) | コメント(0) | トラックバック(0)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://cosmoj.co.jp/mt/mt-tb.cgi/265


コメントする


   | ヒロとやんばるの空と海トップ |


▲ページのトップへ戻る